おうちぴあの⑨準備7
2015年 12月 11日
「赤いろうそくと人魚」を書いた小川未明は、1882年に新潟県の上越市で生まれ、日本海を見て育っています。
お話の中の海の風景は、太平洋の海ではなく、荒波の日本海。
いわさきちひろの絶筆(未完)となったこの作品の絵の海は、まさにそんな海で、波しぶきを受けながら座って居る、身重の人魚の母の聡明さが圧巻です。どこにいるか、わかりますか?
未明は、40代半ばからは、童話作家に専念し、日本児童文学の父と呼ばれたそう。
私は、この作品しか、知らないのですが、雪国の暗鬱と南国への憧憬が、たくさんの作品に投影されているということです。
大学ではラフカディオ・ハーンの講義に感銘を受け、卒業論文ではハーンを論じた。という話には、驚き。
明治15年生まれなのに、どこか外国のおはなしを読むような、なんとも言えない透明感は、そんな彼だからかもしれないなぁ。
~おうちぴあの~ 第 9 回目
【テーマ】 ~人魚のうた~Song of the Mermaid
12月13日(日) ①14:30~15:30 ②19:00~20:00 各20名限定
場所:大阪/ R・ピアノ教室 大阪市東成区中道2-4-8
JR環状線・地下鉄「森ノ宮」駅から徒歩8分
朗読:北方 まり鈴(ゲスト) ピアノ: 伊与田 令子
ライブチャージ ¥1500 ~オリジナル・プログラム付き~
♬ 1階に可愛いカフェが、この日限定で開店します。♬