人気ブログランキング | 話題のタグを見る

旅するデュオ2014.10.17 東京・赤羽【モーツァルトと恋の歌】ライブまで③

旅するデュオ2014.10.17 東京・赤羽【モーツァルトと恋の歌】ライブまで③_b0169513_1144988.jpg


もう、40年近く前の事!Σ(・ω・ノ)ノ!です。
私が中学生になったその日、古びた教室にパワー全開のシスターがやってきました。

「私が、みなさんの担任です!」

その日から、私は彼女の虜になりました。

江戸っ子バリバリの辛辣な生き方。
「シスターになろうと思ってたわけじゃないのよー!」なんて言う。

まだ幼さの残る女学生の頼りない私達を、きちんと一人の人間と扱う態度。

どんな事でも、チャレンジする事には全力で応援してくれる頼りになる先生。
(今でも!)

私の「なんでもやってみる!」精神は、彼女によって育てられたのかもしれません。

中学は、当時は学年1クラスで、組替えもなく、
彼女は1年生、2年生と持ち上がりの担任で、3年生も当然お世話になるのだとみんな思ってたのに、突然3年生になる春に、転勤されてしまった。

転勤、退職される先生達が、講堂の舞台に立たれた時、私たちは悲鳴に近い声を上げて(クラス全員が)号泣したのを今でもはっきり覚えている。

教室に帰っても泣き止まない私達に、
彼女は「泣け、泣け、しかたないのさ!」とだけ言って去ってしまった。

2年生最後の三者面談の時、
「この子は、ピアノの大学に行かせる事を小さい時から決めています。」という母に、
「本当に本人は、ピアノをやりたいのでしょうか?」と彼女は言った。

作文ばかり一生懸命書いて、「劇団を作ってお芝居やってみたい!」とか「面白い文集作ってみたい!シスター作ったら読んでね!」と言う私の毎日をきちんと(母よりも)見ててくれたのだ。

厳格な母の計画に、相談や、まして反抗など考えもしていなかった当時の私は絶句した。

長い緊張した沈黙が続いたあと、
「シスター、私、ピアノの大学に行きます。」と私は言った。
~行きたいです~と言わなかったのが、私の精一杯の意思表示だった。

少しおいてから、2人の母がニッコリしたあの教室の空気が忘れられない。


【旅するピアノ】~Duoデュオ・歌~ 
 『モーツァルトと恋の歌あれこれ』  
(恩師に聴いて欲しいと、企画した演奏会ですが、どなたでもご参加いただけます。)

ピアノと歌 ソプラノ: 高橋 維 ピアノ: 伊与田 令子
 10月 17日 (金) 12時30分開場 13時開演  ライブチャージ¥2000
 

場所:星美学園 修道院内2階サローネ 東京都北区赤羽台4-2-14

星美学園のアクセスはこちら 
※ライブについて、星美学園 へのお問い合わせはご遠慮ください。

20才のモーツァルトが恋した可愛いソプラノ歌手アロイジアに作った曲は、高音が何度も何度もくり返される歌手泣かせの難曲。今はほとんど演奏されなくなったこの曲と、大人の私達がお送りする恋の歌あれこれを…。 《Ikoreiko企画》


予約・問い合わせ: 0 6 ( 6 9 7 2 ) 2 3 0 3
e-mail: i i k o p i a n o @ y a h o o . c o . j p (担当: 伊与田令子)
by e-kp | 2014-10-03 11:48 | 旅するピアノ

労働して待つことを学べ


by ぴあのれいこ