pianoを弾く為の月1回のゼミ
2015年 11月 30日
今日は、音楽教育家の北村智恵先生のご自宅のムジカ工房の月1回のゼミだった。
ピアノを指導したり、弾いたりする事から、音楽を携えて生きる覚悟までを問われる授業に、師匠とのお出会いから10年以上たった今も、自分の甘ったれた生き方を思い知る。
毎回、生徒の私たちには課題曲があって、その曲や作曲家などについて勉強するのだけれど、
今日は、ラフマニノフ(1873-1943)の「6つの小曲」という連弾曲だった。
私が弾いたのは、「ロシアの歌」。原題は、「船曳き歌」。
労働歌を思わせるメロディーが何度も何度も繰り返されて、やがて、ロシア正教のたくさんの鐘の音と共に鳴り響く、民衆の叫びになる。
「有名な「ヴォルガの舟歌」と、この曲のメロディーはよく似ています。」
「エーィ ウーフニィム エーィ ウーフニィム
Эй ухнем, эй ухнем
そーれ、掛け声を出そう、そーれ、掛け声を出そう
もういっぺん、もういっぺんだぞ
そーれ、掛け声を出そう、そーれ、掛け声を出そう
もういっぺん、もういっぺんだぞ 」
帝政ロシア時代のヴォルガ河の舟曳きたちによって歌われた歌で、
当時、すでに蒸気船があったにもかかわらず、農奴たちは、ただのように安い賃金で
ヴォルガ河の流れに逆らって、巨大な船を曳いたという。
彼らはボロきれみたいな衣服をまとい、重労働に耐えていた。
ラフマニノフは、「ロシアの歌」をアメリカに亡命した後に作曲。
弾きながら、故郷を思う、彼を思った。
なんだか帰りも心が重たくって…。
民衆の生活に根ざした、大好きなお味噌を2つ買いました。ヽ(*´∀`)ノあはは!これ、美味しいんですよ!ほんとに。