イコレイコ東京:講座編
2013年 11月 14日
中学時代の恩師(80半ばではないかしら?)が退職後、ずっと続けておられる、お母様向けの授業を、年一回させて頂いています。
東京へ行くたのしみの一つ。
今回は、
モーツァルトとトルコ行進曲というタイトルでお話しと、演奏をしました。
モーツァルトが、小さい頃ヨーロッパ中の貴族から絶賛されながら、
『ぼくの事好き?』が口癖だった事。
最後の年に書いたOpera「魔笛」のアリア(劇中歌)と似た幼少期のピアノ曲。
オスマン軍楽隊の音楽を聴き、有名なトルコ行進曲と比べたり、
無駄なものをそぎ落とし音楽の骨組みだけで組まれた晩年のピアノソナタ ハ長調を弾いて、
最後に
モーツァルトの臨終を、妻の妹が語った記述を紹介しながら、美しくて心に迫る『アヴェベルムコルプス』を聴いて頂きました。
ピアノは、60年を経たディアパーソン。戦後、兵舎だった土地に建てられた学校の校舎で頑張る修道女達に、父母会から感謝の品として贈られたそう。
フンワリと真綿に包まれたような音色と、木肌がはっきり見てとれる気骨なボディ。
鍵盤は、白鍵が波打ち、黒鍵がかくれんぼしてる様な場所もあった。(写真)
ピアノは動けないから、ずっと物語を纏ってそこに居る。
様々なピアノに出会えるのは、一番の楽しみかも。