オペラ「蝶々夫人」をきいてみよう!講座レポート
2010年 05月 04日
約100年前、イタリアの売れっ子のオペラ作曲家であったプッチーニが生んだこのオペラは、初演こそ不評だったものの、その後はオペラを代表する作品になりました。
この頃ヨーロッパでは、空前の日本流行り。鎖国を開いた日本からは、浮世絵が海を渡り、日本女性の生き方が、ヨーロッパの人々を驚かせました。日本を題材にした数々の絵画や、小説などの作品が生まれ、それらがまた人々の「日本」という国への関心をひきつけました。
私は、この時代とはかけ離れた日本の日常の中に育ちましたから、このオペラ「蝶々夫人」という作品を色々な意味で興味深く鑑賞しました。今の日本を生きる、特にオペラには興味のなかったみなさんに是非ご紹介したい作品だ、と考えて今回講座をさせていただきました。
アメリカ人の海軍中尉に見初められ、偽の結婚式で彼をすっかり信じてしまった15歳の蝶々夫人‥。二度と帰らない夫を信じて待つと歌う、有名なこの曲は、全ストーリーを知って聴くと、ますます胸がつまります。
♪「ある晴れた日に 水平線を見つめると 海の上に一筋白い煙が見える 帰っていらした!でもお迎えには行かないのよ 丘の上に立っているの 彼は私を見つけて「蝶々さん!」と呼ぶわ 私は返事をしないで隠れるの あまりの喜びで死んでしまわないように」 -歌詞抜粋-
♪IKORE I KO企画♪‥音楽を楽しんでいただくきっかけを、伊与田令子が提案する活動です。